関節リウマチ(RA)の発症と患者CD4陽性T細胞におけるCaMK4の発現との関連の検討において、RA患者(n=21)は健常人(n=20)と比較して有意にCaMK4が高発現であった。T細胞におけるCaMK4の異常活性化がRAの発症に寄与していることが示唆された。RA患者間においてCaMK4の発現と疾患活動性についての関連を検討したが、エントリー時においてはRAの活動性とCaMK4の発現量との有意な相関は認めなかった。 コラーゲン誘導関節炎マウスを用いてCaMK4阻害剤の投与による関節炎の抑制効果の検討を行った。治療群では有意な関節炎スコアの改善を認め、新規治療薬としての可能性が示唆された。
|