ミトコンドリアは絶えず細胞環境に応じてFissionとFusionを繰り返して形態を変化させるミトコンドリアダイナミクスを有している。本研究の目的は、ミトコンドリアダイナミクスが心臓の老化の原因となっているかを明らかにすることである。心筋においてミトコンドリアのFissionを抑制すると、ミトコンドリア形態がFusionに傾き、オートファジーの低下に伴うミトコンドリアの質管理機構の抑制から異常ミトコンドリアの蓄積を来し、その結果心機能低下・心臓の老化を惹起した。本研究の結果から、ミトコンドリアダイナミクスが心臓老化の治療ターゲットとなることが示唆された。
|