研究成果の概要 |
本研究は,幼児期の社会的スキルの発達に関連する育児環境の特徴と,社会的スキルが学童期の社会適応に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。愛知県内の幼児(5歳児)およびその1年後の小学1年生の児に対し縦断調査を実施し,1,712名より回答を得た。調査方法は,育児環境,社会適応に関する質問紙調査を養育者に実施し,担任の幼稚園教諭及び保育士が社会的スキルを評価した。 パス解析を実施したところ,幼児期における経済状況および両親の学歴は,それぞれ独立して両親の関係性および養育態度に関連し,また,それらを介して社会的スキルの発達に関連を示した。さらに幼児期の社会的スキルは,学童期の社会適応に影響を示した。
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