グリア細胞神経栄養因子(GDNF)を恒常的に分泌するディバイス内には遺伝子導入によってGDNFを恒常的に分泌するよう組み替えられたヒト網膜色素上皮細胞(ARPE19)を封入している。ディバイスのGDNFの長期分泌はELISA法で確認した。そしてディバイスを浸漬している培地を用いて、低濃度の血清下で象牙芽細胞様細胞(KN-3細胞)を培養しTrypan Blue染色した結果、細胞生存と増殖に影響があることを確認した。 以上の結果から、GDNF分泌ディバイスから分泌されたGDNFを含めた因子が細胞生存、増殖に有効である可能性が示唆された。
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