在宅で生活する医療ニーズの高い重症心身障害児(者)(以下重症児)が増え,障害福祉施設を利用する機会が増えている。障害福祉施設において重症児の健康状態,医療ニーズとその看護の実態を明らかにし,看護師が利用者の体調を維持・管理していくための具体的な看護支援を検討した。約40%の看護師が,身体管理や,他職種との連携において困難経験していた。また,「通園施設で医療的ケアを行うことができる看護職者の不足」「主治医不在の通園で医療ニーズの高い重症児への医療的ケアを行うことへの葛藤」等が抽出され,これらの結果を基に,看護師の実践能力向上支援方法の具体化が必要である。
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