本研究では、国際化社会に向けて、日本でことばに不自由なく診療が受けられる環境を整備するべく、在日、訪日外国人と医療をつなぐ医療通訳を養成することで日本の外国人医療を促進するために次の3項目を達成した。(1)国内外の既存のマルチメディアを使用した医療通訳養成システムを調査した。(2)医療通訳に必要な要素のうち、対面学習とオンライン学習に向く要素を明らかにした。(3)医療通訳の人材を育成するために、対面とPC上の学習を組み合わせた学習(ブレンド学習)のパイロットプログラムを考案した。本研究により、外国人医療の言葉の障害による医療格差の問題を解決する一助となることを目指した。
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