(1)法医解剖例のうち、死後1日以内に冷蔵保存され、1週間以内にサンプリングが行われた組織では、miRNAが安定して検出された。(2)ホルマリン固定組織では、miRNAは長いRNAよりも劣化しにくいものの、固定期間と相関して検出量は減少した。(3)ホルマリン固定期間が2ヶ月以内の組織では、長さの一致したmiRNAを内部標準として用いれば、qPCRによるmiRNAの定量解析は可能であった。(4)次世代シーケンサーで同定された心臓miRNA1,134種のうち、14miRNAが心房で、11miRNAが心室で優位に発現していた。(5)miR-208familyは著明な房室局在を示した。
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