本研究では、慢性炎症性疾患である歯周病が動脈硬化に及ぼす影響についての検討を行った。 in vivo の実験では、マウスの上顎第二臼歯にワイヤーを結さつして歯周病を惹起させ、その後にこのマウスの左大腿動脈をワイヤーで擦過し、マウスモデルを作成した。マウスから血液や組織などのサンプルを回収することができた。in vitroの実験では、ヒト大動脈平滑筋細胞(HASMC)を用いてLipopolysaccharide(LPS)を投与して増殖実験を行い、MTTとBrdUを用いた評価を行ったところ、LPSを投与した場合にHASMCが最も増殖しやすい条件が明らかとなった。
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