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2015 年度 実績報告書

哺乳類養育行動の神経基盤の進化:コモンマーモセット内側視索前野の解剖・機能的解析

研究課題

研究課題/領域番号 26893327
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

篠塚 一貴  国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 研究員 (50549003)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード養育行動
研究実績の概要

本年度は、コモンマーモセットの養育行動について、内側視索前野周辺で養育行動中に活動する神経細胞の可視化および同領域の神経活動を抑制する実験を開始した。

(1)in situ hybridizationによるc-fos発現の検討: 内側視索前野周辺で養育行動に相関して神経活動が高まる領域を明確にするため、養育行動中のマーモセットの脳切片を作成し、in situ hybridizationによってc-fos mRNAを染色した。その結果、子を背負ったマーモセットにおいて、内側視索前野のほか、前腹側脳室周囲核および視索上核にc-fos陽性細胞の分布が認められた。子を背負わなかった個体ではこれらの領域で陽性細胞がほとんど認められなかったことから、これらの領域が養育行動の発現に重要であることが示唆された。今後はサンプル数を増やしていく必要がある。

(2)Tet ONシステムによる内側視索前野の一時的抑制の検討: 内側視索前野および前腹側脳室周囲核に、ドキシサイクリン依存的にテタヌストキシンを発現するウイルスベクターを注入した。ドキシサイクリンの投与前後で子の回収テストを実施し、これらの領域の活動抑制が養育行動にどのように影響するかを調べた。合計3個体のデータを取得し、このうち1個体で、子の回収後に背負うのを拒否する行動の増加が認められた。ただし、実験後に脳切片を作成し、テタヌストキシンの発現部位を確認したところ、内側視索前野周辺での発現が弱く、前帯状皮質や中隔での発現が強く認められたため、これらの領域が抑制された影響で行動が変化した可能性もある。今後はより特異的なウイルスベクターの注入が必要である。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Investigating brain mechanisms for parental behavior in common marmosets: Activation mapping and functional analysis2015

    • 著者名/発表者名
      Shinozuka, K., Saito, A., Tokita, K., Yoshihara, C., Shindo, S., Moriya, K., Matsui, R., Watanabe, D., & Kuroda, K.O.
    • 学会等名
      RIKEN BSI Retreat
    • 発表場所
      未来館(お台場)
    • 年月日
      2015-12-02

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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