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1985 年度 実績報告書

赤外線による観測的宇宙論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 58420003
研究機関名古屋大学

研究代表者

松本 敏雄  名古屋大学, 理, 助教授 (60022696)

キーワード宇宙論 / 背景放射 / 赤外線天文学 / ロケット観測
研究概要

1. 遠赤外・サブミリ波背景放射光のロケット観測を目的とする観測装置の製作を行なった。
○クライオスタットは、3K放射を観測するために十分低温に冷却されねばならない。このためチャコールポンプ内蔵型クライオスタットを製作し、ホーン、及びフォトメーター部を1.1Kに冷却することに成功した。
○観測装置を較正するためのフーリエ分光器を改良し、装置全体としての波長感度特性を得ることができた。
○ホーン上部に較正用クライオスタット及び黒体光源をおき、装置全体としての絶対感度の較正を行なった。この結果、3K宇宙黒体放射を±50mKの精度で測定可能であることが確かめられた。
2. 上記観測装置はK-9M-78号機に搭載され、60年9月に内ノ浦より発射された。観測装置は全て正常に動作したが、ワイヤカッター動作不良のためクライオスタットの開頭に失敗し、観測データを得ることはできなかった。
3. 実験を再度試ろみることを目的として、同様な観測装置の設計、製作を行なった。観測装置はK-9M-80号機に搭載され61年9月に打ち上げられる予定である。
4. 58年1月に行った近赤外背景放射のデータ整理が完了し、系外銀河光について興味深い結果が得られた。
5. 近赤外背景放射光のロケット観測を更に行うため、近赤外分光機を購入、整備を行なった。分光観測を主として行う観測装置を現在設計中である。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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