研究概要 |
昭和58年より宇宙線研究所明野観測所の西南20【km^2】の面積に右図の配置で空気シャワー観測装置を設置してきた。○印が電子成分検出器で昭和59年末に完成し、約1年間のデータが集積され、データ解析も順調に進んでいる。又A点に昨年度設置した20【m^2】ミューオン検出器は昨年9月26日より稼動開始した。 【◯!1】.シューオン検出器 昨年度設置したミューオン検出置は厚さ1mのコンクリートを吸収層として使用したが、吸収層に要する費用を節約するため地 2.5mに埋没することに方針を変更した。このため直径10cm,長さ5mのステンレス製パイプを使用し、密封成比例政数管を製作した。土中に長期間放置するため、防食処置、高圧に対する放電処置、ガス密封処置学のテストの後110本製作し昨年末12月3日設置が完了した。データ収集回路系は現在調整段階にあり、3月中旬には稼動開始予定である。 【◯!2】データ解析 本研究の目的である超高エネルギー宇宙線の起源は、それらがひきおこす超大空気シャワー現象を観測することによりおこなう。従ってまず起大空気シャワーの特性を調べることにより、エネルギーや到来方向の決定方法およびその精度を知る必要がある。本年度はこの解析を中心にすすめその結果をまとめて発表した。これにもとづくエネルギー分布、到来方向分布の解析をすすめ、興味ある結果が得られつつある。(結果は研究成果報告書にまとめた。)
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