1.研究目的: 本研究は、企業の公表する決算報告などの会計情報が、資本市場における企業評価に利用されているかどうかを、東証一部上場企業の会計情報の公表と当該企業の株価変化との相関を統計学的に分析して検証することを目的としている。 2.研究設計: この研究にあたり、われわれは次のような研究デザインを行い、実践した。 (1)研究方法の選択:統計学的仮説検定手法の適用 (2)研究モデルの設計:市場モデルによる残差分析 (3)標本の抽出:東証一部上場企業でサンプル選定基準を満たす全企業 (4)関連データの収集:サンプル企業の数年分の各週末株価と各年度の諸会計変数値の収集とコンピュータへのインプット (5)コンピュータによるデータ処理:データ処理のシステム設計とプログラミング (6)結果の解釈と評価:仮説検定結果の解釈と会計情報の有用性の評価 3.研究の構成 第1章 会計情報と証券市場 第2章 決算報告の情報効果 第3章 会計利益数値の情報内容 第4章 決算内容の情報効果 第5章 利益予測情報と株式市場 第6章 個別決算情報と連結決算情報 第7章 会計方法の変更に対する市場の反応
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