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1985 年度 研究成果報告書概要

神経組織の微量ペプチドの分離分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 58890011
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 広領域
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

植村 慶一  埼玉医科大学, 医, 教授 (90049792)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
キーワード脊髄 / ペプチド / 高速液クロ / 質量分析 / ガスマス / ダンシル化アミノ酸アミド
研究概要

神経組織の微量ペプチドの分離分析法について、高速液クロ分析、質量分析およびシーケンス分析による方法を用いて検討した。
生理活性ペプチドの高速液クロによる分離分析を試み、Diphenyl系Protesil300樹脂を用いることによって、P物質、ボンベシンなど10種の標準ペプチドが効果的に分離されることを示した。ウシ脊髄のペプチド画分をこの高速液クロ系で分画し、FAB-質量分析によって分析することにより、P物質の存在および分子量1256、1238の活性ペプチドの存在が示唆された。
カルボキシ末端のアミド化されたペプチドの分析法を検討し、逆相系Divelosil C8-5カラムによる高速液クロによって、ダンシル化されたアミド化アミノ酸が高感度12pmolレベルで検出されることを明らかにした。更に、ウシ脊髄のペプチド画分を、キモトリプシンによって酵素分解、ダンシル化、アルカリ条件でのアミド化アミノ酸の選択的抽出、高速液クロ分析によって、カルボキシ末端にアミド化されたPro、Met、Leu、Serをもつペプチドの存在が示唆された。
疎水性ペプチドの分離・分析について、膜内在性糖蛋白であるPo蛋白のトリプシン分解ペプチドの高速液クロによる分離条件を検討した。その結果、巨大網状型ポリスチレン樹脂(Hitachi 30130)による系によって、効果的な分離の出来ることが明らかとなった。分離されたペプチドを気相法シーケンサーで分析することにより、高感度にアミノ酸配列を分析することが可能であった。また、分離された疎水性ペプチドを短時間加水分解した後に、アシレーション、パーメチレーション処理を行い、SIL-5(Chrom pack)カラムによるガスマス分析を行うことにより、3〜6残基のアミノ酸配列の分析が可能となった。この方法をウシ脊髄のペプチド画分の分析に利用が可能であることを示した。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 神経化学. 24. 295 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 神経化学. 24. 346 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 実験医学. 3. 58 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] J.Neurochem.44-s146. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] J.Neurochem.44-s155. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Bull. Jap. Neurochem. Soc.24. p295 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Bull. Jap. Neurochem. Soc.24. p346 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Experimental Medicine. 3-5. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] J.Neurochem.44-s146. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] J.Neurochem.44-s155. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1988-11-09  

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