研究課題/領域番号 |
59340018
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小谷 恒之 阪大, 教養部, 教授 (70029594)
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研究分担者 |
藤川 和男 広島大学, 理論物理学研究所, 教授 (30013436)
中西 襄 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (30027362)
米谷 民明 東京大学, 教養学部, 助教授 (10091521)
江口 徹 東京大学, 理学部, 助教授 (20151970)
小林 誠 高エネルギー物理研究所, 教授 (90025453)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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キーワード | 超弦理論 / 超対称性 / 共形変換 / カイラル異常項 / ソリトン解 / 経路積分法 / 確率過程量子化法 / 量子色力学 / 非摂動的取り扱い / 双対入変換 / マヨラナ / ニュートリノ / 右巻き弱相互作用 / 軽粒子複合模型 / テクニカラー |
研究概要 |
現在知られている四つの相互作用をゲージ場の理論の枠内で統一的に理解し、素粒子の世界を支配している法則を明らかにすることを目標に三つのテーマにわけて研究した。 (1) 量子重力場を含めた統一理論として最も有力と孝えられている超弦理論、超対称性や超空間等の取扱い、確率過程量子化法等の場の理論の基礎研究を行った。弦場自身が幾何学的に基本的な意義をもつ可能性の追及、共形不変な場の理論を特徴づけるヴィラソロ代数の構成非可換ゲージ理論等に伴う局所ゲージ変換の研究、超対称性による時空対称性と内部対称性との結びつき、宇宙定数の量子論的性質の分析、一般座標変換の異常項と局所ローレンツ異常項との関係の解明、重力相互作用に伴うカイラル異常項の特徴、異常項を含むゲージ理論の取り扱い、5次元非可換ゲージ理論の磁気双極子型ソリトン解の存在とその性質、ボゾンとフェルミオンの相互作用を含めたO(N)模型で漸近自由でないが繰り込み可能な模型の構築、位相幾何学的側面の研究、経路積分法の応用面での拡大、確率量子化の精密化等でいくたの新しい知見を得た。 (2) 量子色力学におけるカラー閉じ込めの問題は素粒子の場の理論的構成の前提条件である。量子色力学での非摂動的取り扱い方法、カイラル対称性の自発的破れの研究、双対入変換の解析的研究等で大きな進展がみられた。 (3) 現在の標準模型の前提になっているいくつかの仮定について現象論的に実験事実との最検討を行った。クォーク・軽粒子の質量と混合角の関係、ニュートリノは有限質量かという問題、右巻き相互作用が存在するかどうか、普通のディラック粒子とマヨラナ粒子との関係、テクニカラー模型の検討、軽粒子複合模型、ヒッグス機構と原子核の集団回転運動の関係、W粒子の磁気能率等に多大の成果を得た。 研究の具体的成果は論文として発表したものが54編、国際会議での講演が22編、国内学会発表が20編である。
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