研究課題/領域番号 |
59340043
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩淵 雅樹 北海道大学, 理学部, 助教授 (30000839)
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研究分担者 |
伊藤 道夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (70022671)
深澤 廣祐 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (40030746)
松本 英明 岡山大学, 農業生物学研究所, 助教授 (80026418)
谷藤 茂行 北海道大学, 理学部, 教授 (50000774)
黒岩 常祥 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (50033353)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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キーワード | クロマチン構造 / 遺伝子転写 / DNAトポイソメラーゼ / DNA反復性配列 / 染色質異常凝縮 / DNAメチル化 / オルガネラ染色体 / DNA複製開始点 |
研究概要 |
本総合研究では植物における遺伝情報発現と染色体の構造変換との関係を分子レベルと細胞レベルの両面から究明することを目的に研究がなされ、以下の事柄が明らかとなった。 1.分子レベルにおける研究。 (1).コムギヒストン遺伝子をTiプラスミドを介してヒマワリ細胞へ導入する系を用いて、遺伝子のシスおよびトランスに働く転写調節要素を推定した(岩淵)。 (2).カリフラワー染色質の構築過程にDNAトポイソメラーゼ【II】が重要な役割を持つことが示された(深澤)。(3).染色体分子構造の多様化と関連している高度反復性DNA配列がヘテロクロマチンの構成要素となっていることが示された。(谷藤)。 (4).エンドウにおいて、クロマチン構造とその転写活性がカルシウムイオンによって強い調節を受けることが明白となった(松本)。 2.細胞レベルにおける研究。(1).体細胞分裂の中間期染色体の形状およびそのDNA複製様式が分裂中期の染色体構造に反映されることが示された(益淵)。 (2).同様な現象は減数分裂過程におけるクロマチンの構造変換の場合にも見られた(伊藤)。 (3).花粉内クロマチンの分散・凝縮の構造変換にはDNAのメチル化が強く関係していた(寺坂)。 3.オルガネラ染色体の分子レベルにおける研究。 (1).タバコミトコンドリア核におけるDNAは3種のタンパク質と結合した複合体として存在することが明らかとなり、そのタンパク分子量も決定した(黒岩)。 (2).また、カリフラワーのミトコンドリアDNAの複製開始点についてもクローン化したDNAの電顕的解析により同定された(福栄)。
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