研究課題/領域番号 |
59380012
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
藤田 匡肖 三重大, 教育学部, 教授 (50043287)
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研究分担者 |
寺澤 猛 豊橋技術科学大学, 体育保健センター, 教授 (70043180)
坪田 暢允 名古屋学院大学, 経済学部, 助教授
西垣 完彦 愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (80046325)
中島 豊雄 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (30023592)
山本 英毅 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (70086007)
TSUBOTA Nobumitsu Nagoya Gakuin University
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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キーワード | 高齢化社会 / 高齢者スポーツ / 社会体育行政 / 社会参加 |
研究概要 |
研究の目的を達成するために、当初の計画に依拠した研究を推進してきたが、これらの研究の結果から得ることのできた知見について以下のように報告する。 1.今日の高齢者の日常生活における様態については、創造的,積極的な生活意欲や生活行動はあまり見られず、靜的,受動的な部面の多いことをかくせない。一方、これらの生活態度の変容を求めようとする意欲の存在は認められ、その行動欲求は家庭生活から旅行やスポーツ活動等の外的環境における身体的諸活動を希求している。 2.スポーツ活動に対する欲求については、ゲートボールにみられる単一で、しかもお仕着せ的な種目よりは他の多くのスポーツ種目への実践を希望し、ランニング,ゴルフ,テニスをはじめ各種のボールゲーム・スポーツへの参加を求めている。特にこの傾向は高齢期前期に位置する者ほど多くみられる。 3.高齢者スポーツへの目的や理由は、「技術の向上や記録への挑戦」を上げる者は皆無であり、「ストレスの解消や気分転換」をはじめ、「体力の増進や健康の保持」、或は「親睦や日常生活の充実」に期待する者が多い。 4.高齢期のすごし方のなかで、「生きがい」に中心軸を据える者はきわめて多くみられ、この傾向は加齢とは無関係である。「よりよく生きること」にはずみをつけるスポーツの振興を図らなければならない。 5.自治体を中心とした高齢者スポーツへの行政施策は、かなり積極的に取り組むようになってきているが、知り得た範囲では、それらは末だ緒についたばかりの感が強い。高齢者が希望するスポーツ活動への欲求や期待に直結する施策の庄り方を早急に具体化させる必要がある。
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