研究課題/領域番号 |
59390002
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤伊 正 筑大, 生物科学系, 教授 (20011611)
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研究分担者 |
渡辺 信 国立公害研究所, 水質, 主任研究員 (10132870)
原 慶明 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (60111358)
千原 光雄 筑波大学, 生物科学系, 教授 (60000147)
高橋 正征 東京大学, 理学部植物学教室, 助教授 (50111357)
猪川 倫好 筑波大学, 生物科学系, 教授 (50015541)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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キーワード | 赤潮鞭毛藻 / 鉛直日周行動 / 細胞分裂 / 炭素代謝 / 窒素代謝 / Heterosigma akashiwo |
研究概要 |
1)分類上の位置: 赤潮構成藻のうち(1)Heterosigma akashiwoは、Olisthodiscusluteusとは同一種であり、(2)Fibrocapsa JaponicaはChattonella属とは分けられるべきであることなどを示し、分類上の困乱を整理した。 2)細胞および葉緑体の分裂: Heterosigma akashiwoの細胞および葉緑体の分裂は明暗周期下において、それぞれLight-on,Light-offをsignalとして同調的に分裂する。 12時間明-12時間暗の光周条件下で、細胞分裂の同調指数は0.78〜0.83で極めて高い同調性を示す。 これらの結果は、本藻が細胞周期に伴うさまざまな事象を研究するに極めて適した材料であることを示した。 細胞分裂・葉緑体分裂に伴う構造変化も電子顕微鏡を用いて詳細に観察された。 3)鉛直日周行動: H.akashiwo細胞は明暗周期に答応して、鉛直日周行動を示す。 この行動は細胞の重心の位置の変化,特定部位への中性脂質の蓄積,遊泳方向の変更などと密接な関係を持つ。 この行動はまた、窒素代謝と密接な関係を持ち、窒素欠乏状態で上昇行動が阻害される。 また、通常状態では正の走光性を示すのに対し、窒素欠乏下では負の走光性を示し、本藻が細胞行動の解析にすぐれた材料であることを示した。 4)炭素および窒素代謝: H.akasiwoの光合成速度は強光によって阻害されず、高酸素分圧による阻害も極めて小さい。 光合成炭素固定はおもに、reductive pentose phosphate回路を通して行なわれ、おもな貯蔵産物はB-1,3-glucanであった。 硝酸還元酵素の活性は日周変動を示し、その変動は鉛直日周行動と関連していることが示された。 しかし窒素欠乏下では、この日周変動が失なわれた。 5)赤潮被害対策: 本藻が細胞壁を欠くことを利用し、膜組成を変更し、赤潮藻を撲滅する方法を検討した。
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