研究概要 |
1.自主番組の制作、本研究成果について関係者に広く理解を得、かつビデオディスクの対話型教材としての特性についても視聴しながら慣れ親しんでもらうために、「日本の高等教育におけるニューメディア利用の現状」「明日を担う放送教育」というビデオディスク教材を制作した。 2.教材の学習実験、昭和59年度から引き続き、双方向CATV局Hi-OVISにおいて、「Hi-OVIS市民大学」を実施し、双方向性機能をいかした視聴学習実験を行った。今年度は、モニターを積極的に参加させる方法(テン・キー・アンケート,質疑応答等)を多用したが、遠隔教育では講義形式だけよりも、モニターの評価が高いことが証明された。また、これらの教材については、全国7ヶ所のCATV局で放映した。これらのCATV局は一方向であるが、双方向CATV局での継続視聴度の調査から、視聴者の双方向番組に対する関与度が高いことも明らかになった。 3.海外との情報交換、ニューメディアを利用している高等教育機関との情報交換ならびに教材の交換を行った。アメリカ,イギリス,オーストラリア,ドイツからビデオディスク教材が寄せられ、多くの機関から報告書を収集した。パソコン通信の教育利用を行っている高等教育機関に対しては、パソコン通信によって質疑応答や情報交換を行ない小規模の電子会議も実施した。実際の教育内容についても、学習者となって調査したが、パソコン通信は費用効果性の高い教育システムであった。 4.インタラクティブ教材の開発、CAI教材を開発するためのオーサリング・システムが実用化レベルに達していないことが、各種のソフトウェアの調査から判明したので、物理実験の手順を知らせるCAI教材を、コンピュータ言語で試作した。
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