研究分担者 |
村川 英一 大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (60166270)
金 裕哲 大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (20144529)
中長 啓治 大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (10112070)
矢尾 哲也 広島大学, 工学部, 助教授 (20029284)
船木 俊彦 大阪大学, 工学部, 助教授 (90029174)
KIM You・Chul Osaka University, Research Instructor (00025909)
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研究概要 |
接地式海洋構造物の安全性を検討するために必要な最終強度解析法を理想化構造要素法を基にして開発し、種々の荷重状態の元での最終強度に至る挙動を検討した。 対象の構造物を階層的に(1)格点部,(2)格点間パイプ要素,(3)これらの合成された構造に分割して取扱った。 格点部に関しては、コードとブレースのT型格点部を基本継手と考え、ブレースから軸力及び曲げモーメントが作用する状態での剛性・強度を理論的及び実験的に系統的に究明し、剛性及び最終強度の簡易推定式を導出した。 また、これらの知見を基に、格点部における局部的な剛性・強度を全体構造解析に取入れるために、T,Y,K型継手に対して剛体・バネからなる格点部要素を開発し、計算効率を飛躍的に向上させた。 格点部間のパイプ部材が軸力、曲げモーメント、横荷重を受ける場合の弾塑性大たわみ挙動を理想化して、理想化パイプ要素を開発した。これによって、パイプの座屈,座屈後,大たわみ,弾塑性挙動を簡単に精度よく取扱えるようになった。また、デントが生じたパイプ部材に対しても同様の要素を開発した。 以上の3理想化要素を基に、ジャッキアップリグを対象に構造全体の最終強度解析を実施して次の知見を得た。(1)プラットホームの水平荷重により構造全体が剪断型の崩壊をする場合では、格点部が弱い場合には格点部を塑性関節として、他方、強い場合には圧縮側のブレースの座屈崩壊により最終強度に達する。(2)格点部の剛性は構造全体の剛性に大きく影響するが、その値のバラつきに対しては、それ程敏感ではない。更にSurvival及びPunch-through conditionにおける最終強度を解析し、構造物の安全性も検討した。
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