研究分担者 |
田中 秀文 東京工業大学, 理学部, 助手 (80108191)
佐倉 保夫 千葉大学, 理学部, 助手 (70153947)
浅沼 俊夫 千葉大学, 理学部, 助手 (50092028)
山口 寿之 千葉大学, 理学部, 助教授 (10101106)
末廣 潔 千葉大学, 理学部, 助教授 (20133928)
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研究概要 |
昭和61年度においては、標題地域の磁力・重力分布の測定を実行するとともに、発破を利用した地震音波観測を行なった。この発破は他の研究テーマで実行されたものに観測者として参加させていただいたものである。 今年度は、前年度までの観測データに加えて測定点を増すことも目標の一つであったが、本研究の取りまとめ年度に当たるので、次の作業にも力を注いだ。即ち、当該地域を含む広範囲の広がりを持つ各種の地学的基礎資料(人工衛星による空中磁気分布,高度面の異なる航空磁気測定値分布,海上磁気分布,重力分布,過去の人工地震探査による音波基本図△-Tの電算機出力,地質時代分布など)を、公開されたものを購入、又は個人的に非公開を原則として各研究者から拝借し、或は本研究者が他の計画により得たものを合併するなどのデータ集約。次いで、これらのデータを基としてシュミレーションを行ない、当概地域の地下構造を割り出す作業、の二点である。 その結果、従来より述べられていた地質学的見地、即ち当該地域のオフィオライトは、地下深く根を張っており、これが広域的磁気異学にかかわっているらしい、という記述には大きな誤りがあることが予測される。今後、上述のデータを基に構造計算を精度よく行ない、当該地域のテクトニクス的研究の基礎資料とする計画である。
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