研究課題/領域番号 |
59810007
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
潮木 守一 名大, 教育学部, 教授 (80022391)
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研究分担者 |
藤田 英典 東京大学, 教育学部, 助教授 (30109235)
矢野 真和 東京工業大学, 工学部, 助教授 (30016521)
菊池 城司 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00027963)
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キーワード | 大学進学者 / 短大進学者 / 高卒就職者 / 産業別新規就職者 / 都道府県別就職者 / 時系列分析 |
研究概要 |
今年度は3年継続研究の最終年度にあたるため、これまで収集・蓄積してきたデータベースを利用して、以下のような分析を実施した。(1)大学・短大への進学者の都道府県間の移動のパターンに関して、各都道府県ごとに時系列分析を行なった。(2)高卒就職者に関して、産業別就職先、都道府県別の就職先に関して、同じく時系列分析を実施した。(3)以上のような時系列分析の結果をもとに、いくつかの條件を設定し、今後15年間を対象にし、進学者・就職者に関して、将来推計を試みた。(4)各都道府県に関して、18歳人口の流れ(進学・就職・進学先都道府県・就職先都道府県)を一望のもとに視角的に容易に把握できる図形出力のプログラムの作成を実施した。(5)家計調査データをもとに、所得階産別の大学・短大就学率を時系列的に分析・等出し、過去15年間の時系的分析を実施した。(6)各産業別に、新規学卒就職者の学歴別構成が、過去15年間にいかなる形で変化してきたかを時系列的な形で追跡し、学歴水準の高歴化のいちじるしい産業、そうでない産業の析出を試みた。(7)各都道府県別に小学校児童数、中学校生徒数の年間変化率を等出し、このようにして得られたコホート変化率をもとに、将来の18歳人口の規模に関して、新たな推計を実施した。(8)これらの18歳人口の推計値をもとに、さらに全国を13ブロックに分け、ブロック別統計を綴るためのプログラムを開発し、それを利用の上、ブロック別統計を等出した。以上が前年度までに収集・編集したデータをもとにした分析作業であるが、それと並行して、本年度内に公表された関係統計を、既成のデータベースに追加、拡充するため、それらのデータの打ち込みを行ない、データベースの拡張・充実をはかった。以上の結果、大量のデータが収集され、時系列分析が容易なように編集されたので、今後より多くの分析が可能な状態となった。
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