設備々品としては、交付申請書の計画に従い「RFプラズマエッチング機構」および「制御用マイクロコンピュータ」が購入され、それぞれ所期の目的に沿って機能している。 昭和60年度の研究の進展の状況は以下の通りである。 1) 局部発振器の発振特性の改善 発振線幅は素子の直流I-V特性の傾斜に逆比例するので、線幅を小さくするために急峻な電流ステップを実現する研究を行ない、素子の端面を桟橋構造とすることにより数十KHzの発振線幅を得ることに成功した。 2) I-F増幅器の設計・試作 ジョセフソン素子を用いた増幅器の開発に成功し、電流利得100以上が得られることを実証した。 3) ミリ波・サブミリ波帯での検波実験 発振器、ミキサ、増幅器の集積化は現在予備実験の段階であり、次年度も引き続き研究を行なう。
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