研究概要 |
1.本年度供試した材料は、59年産米19点(比較を除き県内産),60年産米21点(うち2他県産10点を含む),61年産31点(うち10他県産20点を含む)である。 2.これらのうち、59年産米は調査が終了していたので評定式作成にとりかかり、60年産米は、理化学的形質の調査を行い、以降のデータ処理で評定式を作成した。(61年産米については4に後述) 3.上記の59年,60年産米による評定式に加えるに、前年度までの研究で得られた56年産米,58年産米による評定式との、合計5つの評定式の、自年度における適合度の再検討ならびに、他年度間の相互適用を行った。 その結果では、自年度でのTo(官能検査総合値)とTt(評定式による食味の理論値)の相関はすべて高い有意性を示した。一方異年度に対する適用では、県内産米に関しては、全6ケース中の3ケースまでが有意の相関を示した。しかし県外産米(60年の一部)に対する県内産米による評定式の適用は、有意の適合性を示すには至らなかった。その他に、数年来のデータについて、品種・産地・年度の相違に基く食味の変化の解析、あるいはパネルの嗜好性の安定度の個人差などについて検討を加えた。(この項研究発表済み)。 4.61年産米は、理在官能検査が終了したばかりである。今後各種の調査と研究を進めることにしている。
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