研究課題/領域番号 |
59860003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物
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研究機関 | 島根県立島根女子短期大学 |
研究代表者 |
長坂 啓助 島根県立島根女子短期大学, 家政科, 教授 (80085357)
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研究分担者 |
今木 正 島根大学, 農学部, 教授 (60032562)
奥野 元子 島根女子短期大学, 家政科, 助手 (50085362)
西村 輝子 島根女子短期大学, 家政科, 教授 (40085361)
安達 一明 作陽音楽大学, 一般教育部(島根女子短期大学), 教授(名誉教授) (00032516)
ADACHI KAZUAKI SHIMANE WOMEN'S JUNIOR COLLEGE
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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キーワード | 米の理化学的性状 / 米飯の官能評価 / 食味評定式 |
研究概要 |
米の食味評定式を作成するために、米の理化学的性状の測定、ならびに米飯の官能検査を実施した。供試材料は、59年は19点、60年は21点、61年は31点を用いた。 上記理化学的形質と官能検査項目総合値(To)とは砕粒歩合(M)、膨張容積(P)、ヨード呈色度(N)、粘着力(S)、付着性(R)等に高い相関が認められ、この5形質を説明変数、またToを目的変数として次の2式を設定し、最小自乗法により評定式の作成を試みた。 評定式I Tt=aM+bP+cN+dR+eS 評定式II Tt=a´M+b´P+c´N+d´R+e´S+f´ 評定式は年度群あるいは産地群の7群から7式を作成し、その適合性は評定式作成に用いたデータ群はもとより、異なる6群に適用した場合も含め、理論値(Tt)とToに高い相関があることで判断した。 その結果、評定式IIは7式中4式が7群中6群または5群にTtとToに有意相関となり、評定式Iに比べて適合性が高くなった。さらに評定式IIの適合性を検討すると、評定式と同一群ではTtとToの相関は0.75〜0.94で、すべての群が1%以上の有意性を示した。一方異なる群では、相関係数は0.21〜0.85、その有意性は5%が2群、1%が3群、0.1%が1群と61年産米31点から作成した式が最も高い適合性を示した。その式は Tt=-0.040M+0.030P+0.179N+1.427R-0.121S-1.261 であった。
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