研究課題
第1年次,2年次の研究成果をうけ、本年は次のような研究を行った。1.「学習」及び「授業」を情報の入出力関係で記述する方法について、本年度の2年次教育実習(観察参加実習)において、再度実験試行し、段階的にスムーズに訓練できるように追加修正を行った。フィールドワークによる「学習」及び「教育」の記述はを第1段階に行うことは、はじめての実習生にはむりであることがわかり、ビデオに記録された行動の様子を何度もくりかえし観察することにより、基礎的な見方を身につけさせた上で、フィールドワークを応用場面として位置づけた方が効果的であることに気づき、修正をした。2.授業観察をする上に、これまでは個人の行動に焦点をあててきたが、学級における授業観察を巾広く進めるためには、学習者間の交友関係についても分析的に把握させることが必要であることを発見し、パーソナルコンピュータ支援によるソシオメトリックテストを本プログラムに導入することにし、実験的に試行した。3.授業観察に関する能力だけを単独に訓練することよりはむしろ、授業設計及び授業実施に関する能力の訓練と関連させて訓練することが有効であると考え、教師としての実践的能力全体の訓練をめざした教育実習の事前事後訓練プログラムと結びつけたプログラムを完成させた。本研究を進めていく過程で収集したモデル的授業場面が授業ビデオライブラリーとして905本収集できた。教育研究に利用を公開していくことにしている。
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