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1985 年度 実績報告書

抗癌因子としてのメダラシン

研究課題

研究課題/領域番号 60015086
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

青木 洋祐  国立公衆衛生院, その他, その他 (80049030)

キーワードメダラシン / NK細胞 / インターフェロン
研究概要

顆粒球と赤芽球に新しいセリンプロテアーゼが存在することを筆者達は見出し、結晶化し、その酵素化学的諸性質を解明してメダラシンと命名したが、顆粒球に局在するメダラシンは生体防御、特に腫瘍に対する生体の低抗性に関与していると考えられるのでその機構をnatvralkiller(NK)細胞に対する作用を中心に解明しようとした。その結果以下のことが判明した。ヒトリンパ球を生理的濃度のメダラシンで処理するとそのNK活性が増大した。メダラシン処理したリンパ球の培養上清を種々の時間培養した後採取し、同一人のリンパ球に添加してもNK活性の増大田見られなかった。またメダラシン処理によりNK活性が増大したリンパ球にインターフェロン(α,β,γ)を添加してもメダラシン処理により増大したNK活性が更に増大した。また抗インターフェロン抗体(α,β,γ)存在下でヒトリンパ球をメダラシン処理してもメダラシンのNK活性増大作用は不変であったので、メダラシンはインターフェロン(α,β,γ)やインターロイキン【II】等の産生を介さずにNK活性を増大させると考えられる。次にメダラシンはNK細胞(LGLを含む)に直接作用するか、それとも他のリンパ球の機能を変化させることにより間接的にNK活性を増大させるかをパーコールを用いた比重遠心法により高純度のLGLを得て調べた結果、メダラシンは直接LGLに作用してNK活性を増大させることがわかった。Single cell assay法によりメダラシンがNK細胞のどういう機能を変化させるためにNK活性を増大させるのかを調べた結果、メダラシンはTBC(target binding cell)の%を増大させ、TBC with dead targetの%は変化させないことがわかり、これはインターフェロンの作用とは異なることがわかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 第6回日本炎症学会予稿集. (1985)

  • [文献書誌] 生化学. 57-8. (1985)

  • [文献書誌] 日本癌学会総会記事. (1985)

  • [文献書誌] 成人病の研究. 6. (1985)

  • [文献書誌] 13th International Congress of Biochemistry. (1985)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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