本研究では大・巨大地震が発生する強震動(短周期地震)を理論的解析的に調べ次のような結果を得た: 1° 最大加速度値の方位依存性を理論的に定式化し、1968年十勝沖 地震及びその余震、1968年日向灘地震等の強震観測データから、 それぞれの地震の破壊伝播モードと最大加速度に与える断層全体の 平均的破壊の寄与を実際に示した。 2° 断層の規模と強震動継続時間の関係を強震動データを時系列解析 し、観測点の表層構造の影きょうを補正して、その方位特性を調べ た。 3° 強震動継続時間と断層パラメータ間の経験的関係を導びき、近地 での強震動観測から津波規模の予測、推定される津波マグニチュー ドの最大価等に関する研究を行なった。 4° 1°と2°は地震学会にて結果を口頭発表し、3°については国際津波 シンポジウムで口頭発表し、英文論説をプロシーディングに投稿し た。 また、3°の研究は地震学会誌へも投稿し印刷中である。
|