本研究においては、ホスファジン(【1!〜】)の一重項酸素酸化反応について検討を行なった。詳細な生成物分析、種々の捕捉実験やコントロール実験の結果より本反応は下式に示す様なカルポニルオキシド(【6!_】)及びその分子内環化体であるジオキシラン(【8!_】)の生成を伴なう事を明らかにした。又、本反応溶液より発光が見られた事より、ジオキセタンタイプの中間体を経由していると推測されるが、実際【^31P】-NM化測定の結果、初めてホスファジオキセタン(【9!_】)及びその前駆体であるホスファジオキサジアジン(【(10)!_】)の検出に成功した。
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