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1985 年度 実績報告書

リグノセルロース分解菌の育種ならびに培養

研究課題

研究課題/領域番号 60045055
研究機関名古屋大学

研究代表者

清水 祥一  名古屋大学, 農, 教授 (00025842)

キーワードリグノセルロース / デヒドロジバニリン(DDV) / 嫌気性ルーメン細菌 / プロトプラスト / 細胞融合 / エネルギー原化合物 / Fusobacterium / Enterococcus
研究概要

研究目的
リグノセルロースのエネルギー源化合物への変換をより迅速に行なうために、リグニン関連物質、デヒドロジバニリン(DDV)を分解資化できる嫌気性のルーメン桿菌と球菌との細胞融合株を育種し、分解活性の増強をはかることとした。
研究成果の概要
1.DDVを相乗的に分解できる偏性嫌気性ルーメン細菌および通性嫌気性ルーメン細菌を、それぞれFusobacterium variumおよびEnterococcus faeciumと同定した。両菌株の対数増殖期細胞をペニシリンおよびリゾチームを用いて、効率よくプロトプラスト化することに成功した。プロトプラストの細胞壁再生率は、F.variumが28%、E.faeciumが21%であった。
2.両菌株のプロトプラストをポリエチレングリコール処理したのち、ペニシリンを含みグルコースを欠いている選択培地のスラント上から、12株の偏性嫌気性桿菌を得た。
3.12株のうち7株のDDV分解能が勝っていたので、この7株 (FE-1〜-7)について嫌気性菌の同定法および乳酸菌の同定法に従い各種酵素活性や糖発酵能を検討した。その結果、これらの7株は、いずれもF.variumとE.faeciumの融合株であることが判明した。これらの融合株のうちFE-2、-5、-6および-7は、融合株単離1年後の今日においても1.5〜2倍のDDV分解活性を安定に維持していることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Appl.Environ.Microkiol.50 -6. (1985)

  • [文献書誌] Appl.Microkiol.Biotechnol.23 -1. (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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