研究概要 |
自動スキャンの性能を更に向上させるために新しいスキャン装置を製作した. このために最適光源の選択を行ない, かつ最新の高感度CCDカメラを採用した. これによって, 57cm×57cmのCR39のスキャンを1度に行なう事が可能になった. 61年度に乗鞍山頂に設置したCR39, 300m^2を回収し, エッチング及びスキャンを行ない, 現在解析中である. これによって超重粒子の1つの候補であるStrange matter, 及び比較的質量の種々の重粒子を探索する. また, 大谷採石場地下に60年度に設置されたCR39のうち約400m^2を回収し, 現在エッチング中である. これらによって特に低速(B〜10^<-4>)の超重粒子について10^<-15>cm^<-2>sec^<-1>Sr^<-1>の微量fluxまでの探索が初めて可能になった. これらに関し, 2編の論文を準備中である. またCR39の感度向上に関し, 2編の論文を専門誌に投稿, 受理された. エッチング技置に関する論文を準備中である.
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