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1986 年度 実績報告書

人類の食生活と咀嚼器官の退化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60300005
研究機関東京大学

研究代表者

井上 直彦  東大, 医学部, 助教授 (30014038)

研究分担者 平山 宗宏  東京大学, 医学部母子保健, 教授 (30009899)
埴原 和郎  東京大学, 理学部人類学, 教授 (70011707)
井上 昌一  鹿児島大学, 歯学部予防歯科, 教授 (30028740)
伊藤 学而  鹿児島大学, 歯学部歯科矯正, 教授 (60005064)
足立 己幸  女子栄養大学, 栄養学部食生態, 教授 (60076156)
キーワード人類進化 / 咬合の退化 / 顎の発育低下 / 食生活 / 歯科疾患 / 病因病態論 / 歯と顎骨の不調和 / 健康教育
研究概要

本研究は、人類の食生活の変容と、咀嚼器官の退化および発育の低下との因果関係を明らかにすることを目的としている。このため、主として野外調査によって、乳幼児から高年者までの食事調査、咀嚼器官の形態的ならびに機能的な評価、歯科疾患の診査などを行い、それらの相互関係を個人間および群間で分析しようとするものである。
本年度は、咋年度に続いて数多くの調査を行った。すなわち沖縄県宮古地方の多良間、佐良浜地区における本調査と、対照地区としての岩手県矢巾町、名古屋市、および鹿児島県坊津町における調査を完了したほか、宮古、東京、盛岡、鹿児島の4地区における学校健診の機会を利用して食物に関するアンケート調査を実施した。これによって当初予定した調査を全て終了した。さらに、東京大学総合研究資料館所蔵の近世アイヌ頭骨標本、および京都大学理学部自然人類学教室所蔵の古人骨標本を観察する機会が得られたので、これらについても調査を行った。
上記の各調査によって得られた多量のデータは本年度中に整理完了の見込みで、年度内には、宮古地方の池間、平良、多良間、佐良浜の4地区と、宮古、東京、盛岡、鹿児島の学校健診における調査結果を収録した2冊のデータ集の印刷を終了する予定である。なお、これまでに整理された資料から得られた知見の一部については、昭和61年度文部省科学研究費補助金総合研究A「医学総合研究の推進に関する研究」による公開シンポジウム(昭和62年1月18日、東京)において発表した。
次年度の初めには対照地区の調査結果を収録したデータ集を印刷するほか、年度を通じてこれらのデータによる本格的な解析作業を行い、最終的な結果を得る予定である。なお、古人骨調査の結果についても、報告書を作成する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] INOUE,N.et al.: 東京大学総合研究資料館紀要. 27. 163-198 (1986)

  • [文献書誌] 井上直彦ほか: 人類学雑誌. 95.

  • [文献書誌] KOCH,S.et al.: 人類学雑誌.

  • [文献書誌] 伊藤学而ほか: 口腔衛生学会雑誌. 36. 404-405 (1986)

  • [文献書誌] 塩野幸一ほか: 口腔衛生学会雑誌. 36. 179-188 (1986)

  • [文献書誌] 高木興氏ほか: 小児歯科学雑誌. 24. 304-309 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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