研究分担者 |
古在 由秀 東京大学, 東京天文台, 教授 (70012789)
小嶋 稔 東京大学, 理学部, 教授 (20011471)
中沢 清 東京工業大学, 理学部, 教授 (10025455)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
観山 正見 京都大学, 理学部, 助手 (00166191)
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研究概要 |
太陽系起源に関して、星間雲の収縮,星形成論,原始太陽系星雲の形成,固体の凝集,惑星形成等,ガス系と固体系の多段階の物理素過程の積み上げとして、形成理論(京都モデル)が提唱されている。一方隕石等の種々の感星物質からの、太陽系形成に関する豊富なデータが蓄積されている。本研究はそれらの理論及び実験・観測の研究を総合化し、実証的な太陽系形成論を構築する事が目的である。本年度は 1.理論と実験・観測の両サイドの研究の付き合せ及び検討のため、京都大学理学部物理学第二教室において、昭和61年12月25日-27日にかけて、ワークショップを開催した。太陽系形成論,惑星物理等の研究に携わる全国の研究者(39名)が参加して、以下の様な問題について活発な議論及び討論が成された。(1)地球形成論及び地球化学の面からの地球初期状態への制限(2)月の形成論(構成物質,軌道力学的進化,形成理論)(3)原始太陽系星雲内でのグレインの成長及び衝突過程(4)惑星の形成論(ガス中の抵抗則,成長過程,木星形成等)(5)星間ガス雲の観測(電波・赤外線)と星形成理論 2.理論分野に残された重要テーマのため、スーパーコンピューターを使用しての数値シュミレーションが以下の問題について実行された。(1)回転する星間雲の平衡形状とその安定性の研究(2)原始太陽系星雲の不安定性の研究と、巨大惑星の形成過程(3)重力を考慮した微惑星に働くガス抵抗値の導出。 以上のテーマについて学会誌に数編の論文を投稿中である。
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