研究分担者 |
坂田 功 九州大学, 農学部, 教授 (10038169)
川波 剛毅 九州大学, 農学部, 教授 (20110520)
筬島 豊 九州大学, 農学部, 教授 (00038184)
和田 光史 九州大学, 農学部, 教授 (90038159)
大村 武 九州大学, 農学部, 教授 (40038170)
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研究概要 |
1.前年度に引き続き、四部会、六研究班に分かれて研究を進め、11月に部会合同会議を開催し、研究成果を10課題に集約して中間発表を行い討議を進めた。 2.食糧生産基盤部会の気象・土壌・土木学班では、九州地方の気象要素の特徴から農業生産環境の評価が可能となること、地力の著しい減耗を防ぐため有機物維持法が必要であることが指摘された。また、多雨,畑条件下での侵食についての試験結果が要約された。農業経済学班では、地代論的検討に基づく遠隔地農業が成立するための四つの具体的条件,並びに田畑転換が成立するために必要な水田基盤,作付体系など技術的条件と土地所有などの構造的条件が明らかにされた。 3.食糧生産技術開発部会の農畜産学班では、長崎県五島・島原,大分県全域・日田,宮崎県宮崎市近郊,鹿児島県加世田・鹿屋・沖永良部,沖縄県本島における作物栽培と家畜生産の現状を調査し、問題点を指摘し、生産量の増大は作目毎の個別技術の導入によって可能なことを明らかにした。水産学班では、資源育成場となる藻場の季節的推移を、また、砕波帯と河口域別の種苗用仔稚魚の生態を明らかにした。 4.生産物加工流通部会の食品工学班では、麦,カキ,ウメ,カボス等の青果物貯蔵施設,かつおぶし加工施設,食肉加工施設等を調査し、利用実態,問題点を詳細に検討するとともに貯蔵庫,貯蔵方法,加工技術の改善,新設を検討した。農産物流通学班では、耕種・畜・水産物の市場構造と流通の問題点を検討した。 5.総括部会は、全体を討議総括して本研究の完結をはかるため、最終年度の成果とりまとめ方針について討議を重ね、原稿作成の具体的日程案を提示した。
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