研究課題/領域番号 |
60301033
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
牧 柾名 東大, 教育学部, 教授 (50021879)
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研究分担者 |
永井 憲一 法政大学, 法学部, 教授 (20062789)
林 量俶 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70134327)
今橋 盛勝 茨城大学, 人文学部, 教授 (30007463)
田子 健 東京大学, 教育学部, 助手 (70167493)
浦野 東洋一 東京大学, 教育学部, 助教授 (70002467)
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キーワード | 体罰 / 懲戒 / いじめ / 体罰判例 / 教育法と体罰 / 教育法社会学と体罰 / 体罰アンケート調査 / 1980年代の教育 |
研究概要 |
1.質問紙による調査、体罰の実態についての認識、体罰についての規範意識、体罰観と教育観の関係等が、学校段階やそのおかれている立場のちがいによってどのような異同をみせるかを調査した。対象:東京都、埼玉県、茨城県に所在する公立中、高等学校の生徒、教師、親教師2010名、親1160名。調査時期1160名,:昭和61年11月〜12月、3月初旬現在計算機による素集計中である。3月下旬までに基礎的解析の作業を終了する予定。 2.事例研究、体罰事件が発生し、関係者、関係機関団体等が具体的な動きをみせた事案について、資料の収集、関係者への面接調査を実施した。調査した事案は、埼玉県所沢市K中学校、東京都江戸川区S小学校、岐阜県G高等学校、茨城県水戸市立G中学校である。個別事例固有の問題、各事例に共通してみられる傾向を分折した。 3.裁判過程研究と判例研究、体罰事件が刑事・民事訴訟として争われた最近の事案について、判決に至る審理過程の分析を行った。判例研究は、もっぱらアメリカにおけるそれである。これまで行ってきた日本の判例研究とあわせて、児童・生徒の人権保障の論理の概括的整理ができたといえる。 4.歴史的・理論的研究、欧米近代学校における体罰の教育史的意義、日本における懲戒・体罰の教育法制史上の特質、アメリカにおける児童、生徒の人権保障手続、西ドイツにおける生徒参加法制の意義について、それぞれ草稿を作成し検討した。 5.文献・資料の整理、題目の日本内外の文献の収集整理を行った。また最近10年間にわが国で起きた体罰事件中新聞に報道されたものについて収集、整理を行った。
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