研究課題/領域番号 |
60301092
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荻野 喜弘 九大, 国立大学(その他), 助教授 (30160790)
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研究分担者 |
市原 博 北海学園大学, 経済学部, 講師 (30168322)
今野 孝 福岡大学, 商学部, 講師 (00136566)
永江 真夫 福岡大学, 経済学部, 助教授 (50155909)
田中 直樹 日本大学, 生産工学部, 助教授 (90059858)
東定 宣昌 九州大学, 石炭研究資料センター, 助教授 (90136565)
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キーワード | 石炭鉱業史 / 三菱鉱業 / 貝島鉱業 / 筑豊石炭鉱業 / 炭鉱労働問題 / 三菱高島炭砿 / 許斐鷹介 |
研究概要 |
本研究は3ヶ年継続研究の第2年次として、次のような調査研究を実施し成果をあげることができた。 1 資料調査:収集に関しては、三菱筑豊関係資料を第1年次に引き続きマイクロフィルムとして受け入れ、筑豊関係の受け入れは完了した。また貝島鉱業資料および許斐鷹介関係資料をマイクロ化し、筑豊石炭鉱業組合資料についても一部を複写することができた。なお北炭関係資料の収集については課題として残っている。 2 今年度は、石炭政策第8次答申を受けて日本の石炭鉱業が大幅縮小を余儀なくされた年であり、三菱高島炭砿が1986年11月に閉山した。産炭地問題を強く意識した本研究にとっても高島閉山は重大関心事であり、数次にわたって調査を行い、さしあたり高島炭砿労働組合の資料を九州大学石炭研究資料センターに受け入れることが決った。石炭産業史の研究を推進するためにも引き続き多面的な調査が要請されている。 3 マイクロカメラ(キャノン・キャノフィマー100)を購入し、上記許斐鷹介関係資料などの撮影を行った。同機は操作が容易で撮影のスピードアップが可能となり、資料撮影機能を強化することができた。 4 経営データ等のパーソナルコンピュータへの入力作業を進め、経営分析に活用しつつある。5 福岡において適宣研究打ち合せ会、研究発表会を実施し、また東京において研究打ち合せ会・研究発表会を開いた。また本研究の分担研究者である今野孝は社会経済史学会九州部会で本研究に基づく研究成果、すなわち「明治初期の旧嘉麻穂波両郡にみる石炭鉱業と借区」を報告した。 6 昭和初期における筑豊炭鉱労働運動に関する資料を『石炭研究資料叢書』第8輯に収録した。
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