研究分担者 |
田渕 進 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (70079284)
濱本 泰 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (90066803)
山田 珠夫 名古屋大学, 経済学部, 教授 (00068074)
生駒 道弘 近畿大学, 商学部, 教授 (10031840)
森 昭夫 神戸大学, 経営学部, 教授 (30030703)
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研究概要 |
本研究の目的は,激変する企業環境に合目的的に適応する財務戦略の確立を図るところにある. 本研究に対して,昭和60年度から3年間にわたって科学研究費補助金の交付を受ているが,まず昭和60年度は主に基礎的研究に力を注ぎ,企業財務と資本市場との相互関連性を理論的に解明し,財務戦略立案の基礎を提供し,実証分析のフレームワークを提示することを狙いとした. さらに日本のベンチャービジネスとベンチャーキャピタルなど,技術革新の進展に伴う財務問題をとりあげて,これを理論的に解明することに力を注いだ. 次に昭和61年度は実証的研究に力点をおいた. その一例として,東証,大証などに上場している企業約1000社を対象に, 財務戦略に関するアンケート調査を実施し, さらにわが国のベンチャーキャピタルの実際の行動を調査し,帰納的に戦略パターンの類型化を試みた. また各地の企業本社,工場等を訪問し,財務戦略の具体的な展開や企業の財務戦略システム等のヒアリング調査を行った. そして最後の昭和62年度はこれまでの成果の取〓めを重点的に行った. 具体的には,過去2年間において行った研究活動を再検討し,かつ不十分な部分の補足調整,追加研究を実施するとともに文献の補充による研究会をもった. また研究会を開いて総合化の試みを検討した. 特にその一環として,岐阜県の川崎重工業株式会社・岐阜工場の見学の際に開かれた研究会では,総合化に向けて研究メンバー相互間で活発な意見交換が行われた. またその際,財テクに関するアンケート調査結果の取〓めも行った. これまでも研究共同者各自で研究成果を個別に発表してきたが,最終的に書物の形で公刊すべく,研究成果の取〓めを各自で行っているのが現状である.
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