研究分担者 |
斎藤 毅 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60041159)
白井 哲之 千葉大学, 教育学部, 教授 (70030335)
中川 浩一 茨城大学, 教育学部, 教授 (60015930)
規工川 宏輔 熊本大学, 教育学部, 助教授 (40109624)
朝倉 隆太郎 上越教育大学, 学校教育部, 教授 (50007910)
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研究概要 |
北海道研究では I 地理教育論 II 地理教育の制度史 III 地理教科書 IV 地理教育の実践 V 地理意識の五つの課題について進められた. そして, 各課題に関する文献・資料については47種の雑誌及び単行本・シリーズ本について, 独自の「地理教育文献カード」を作成し, それを充足させた. これらは, 研究費によって購入したパーソナルコンピューターを用いてデーターベースとする. また, 明治以降の地理教育関係制度史については, 分担者の一人, 木本によって「明治以降地理教育関係制度年表」が作成された. なお, これら収集された文献等をもとに, 各分担者による独自の研究も進められた. 「明治・大正時代の地理教育史の特色-啓蒙的地理書の普及-」(別技)は福沢諭吉 内田正雄 内村鑑三 志賀重昴の著者が地理教育に果した大きな役割について論述しており, 現在の地理教育に示唆するものが極めて多い. また, 「新潟県内明治初等地理教育の展開」(朝倉)は, 新潟県内, とりわけ高田師範附属小学校の「郷土科」の内容を詳細に分析し, これは, 今後の社会科教育において学ぶべき点の多いことを示している. この他「三沢勝衛作成の地理定期考査問題の分析」(大井)は, 「地理教育の実践研究に関する資料収集の概規」(小峯), 「山田行元とその地理教科書について」(白井)「"下野教育"にみられる地理教育関係文献について」(日下部)など課題「地理教育の実践」の大きな成果となるであろう. さらに, 「わが国における地理意識研究の動向」(山口), 「児童生徒の地理的世界認識の研究」(山口), 「わが国の近代英語教育史における世界地理認識」(斎藤)などは, 地理的世界像の形成について論じた興味あるものである. 以上の他, 多くの成果が得られた. そこで文献データーベースとともにこれらについても印刷公表する.
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