研究課題/領域番号 |
60301110
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越田 豊 阪大, 教養部, 教授 (10029647)
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研究分担者 |
山田 卓三 兵庫教育大学, 教授 (00144618)
田中 昭男 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00116948)
梅埜 國夫 国立教育研究所, 生物教育, 室長 (00132689)
新津 恒良 東京慈恵会医科大学, 教授 (50056529)
小泉 貞明 宮城教育大学, 教授 (90003912)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 高校生物教育 / 生物用語の適正化 / 生物用語の選定 |
研究概要 |
生物科学の最近の発展にもかかわらず、生物学用語の標準化は長年なおざりにされ、ために高校生物の教育現場における用語の混乱が著しい。現行課程の理科Iと生物、旧課程の生物【II】の教科書に使用されている生物用語のうちから同義語,類似語,表音・表記の異なる同一語などのいわゆる問題用語を抽出し、それらおのおのの問題点の指摘・検討を行うとともに、高校段階の生物教育に必要・十分な標準用語ないし統一用語を提案すること、また、定義や用法があいまいであるために教育現場において使用上に混乱の見られる用語に解説を加えることを目的として本研究班を組織した。 生物の教科書6種、生物【II】(旧課程)の教科書1種より抽出した問題用語、および班員の1人が作成していた理科Iの問題用語資料を基にして生物教育用語に関するアンケートを作成した。班員13名と教育現場の協力者28名よりのアンケート回答(回答率88%)を検討し、同義、類似または混同されやすい計469用語について200字程度の解説を行った。解説内容は生物学辞典などに見られる事項説明ではなく、類似した用語間の用法上の注意点や区別すべき相違点、用語使用上の歴史的変遷などに重点をおく説明であり、アンケート回答より汲み取った高校教育現場における問題用語の混乱解消の一助となることを目指した点に本研究班独自の成果を得たと自負している。表音が異なる同一用語や同義語または高校生物の教育段階においては区別不必要な類似語に対する統一用語ないし標準用語の選定にあたっては今後の教科書検定の基準となるであろう動物学および植物学用語標準化原案に準拠することを原則としたが、アンケート回答を十分に考虜し、計203語について統一用語の提案を行ったこともまた班員と協力者の努力を結集した成果である。本研究班が統一を提案した高校生物教育用語にいては日本生物教育学会等による今後の検討・審議を望みたい。
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