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1986 年度 実績報告書

量子色力学によるハドロンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 60302016
研究機関東京大学

研究代表者

河原林 研  東大, 教養部, 教授 (90027342)

研究分担者 町田 茂  京都大学, 理学部, 教授 (30025233)
大貫 義郎  名古屋大学, 理学部, 教授 (90022532)
坂井 典佑  東京工業大学, 理学部, 助教授 (80108448)
益川 敏英  京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (60022612)
静谷 謙一  東北大学, 理学部, 助手 (50154216)
キーワード量子色力学 / ゲージ理論 / 異常項 / カイラルゲージ対称性 / 超対称性 / 超弦理論 / ハドロン
研究概要

咋年度にひきつづき 実施計画に基いて研究連絡と課題の調整を行いながら分担者による小規模研究集会を開き、研究成果についての討議を行った。主な成果を列記すると:
1 ゲージ理論における非摂動論的性質および異常項の研究
量子色力学、あるいはカイラルゲージ理論における異常項についてはこれまでに多くの研究がある。静谷は量子色力学におけるコンフォーマル異常項を藤川によって定式化された径路積分の方法を一般化させて導出した。この方法はツェータ関数正則化の方法と背景場の方法を組合わせたもので、単に1-ループ近似のみならず、一般の非線形系や高次異常にも適用できる点で重要な成果の一つである。一方、藤原と大貫はカイラルゲージ理論におけるカイラルゲージ異常とワイルモードとの関連について考察した。これは量子色力学の理論の構造を解明する上で重要な成果と考えられる。また、益川は場の理論を数学的に厳密に取扱う構成的場の理論について、その成果の素粒子物理へおよぼしうる役割について深い考察を行った。2.弦理論の定式化についての研究
現在、超対称化された弦理論は素粒子と場の統一理論として最も有望視されている。この理論の定式化とその物理的内容については今後いろいろな立場から深い考察が必要と考えられる。坂井は超弦理論の1-ループ振巾を計算し、有効作用を求めて両者の関連を明らかにした。なお 咋年9月末に超弦理論をめぐって数学者との交流を兼ねた研究会を開き、弦理論の数学的アプローチに焦点を合せ討議を行った。集会は大変稔り多いものでありかつ盛会であった。その成果は素粒子論研究(74巻4号;1987年1月号)に収められている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Shizuya: Zeitschrift f【u!¨】r Physik. 31. 553-556 (1986)

  • [文献書誌] K.Shizuya: Physical Review. 35. (1987)

  • [文献書誌] T.Fujiwara and Y.Ohnuki: Progress of Theoretical Physics. 76. 1182-1185 (1986)

  • [文献書誌] Y.Ohnuki and S.Kamefuchi: Progress of Theoretical Physics. 75. 727-743 (1986)

  • [文献書誌] N.Sakai: Nuclear Physics B. (1987)

  • [文献書誌] M.Yoshimura: Physical Review. D34. 1021-1024 (1986)

  • [文献書誌] 大貫義郎: "解析力学" 岩波書店, 228 (1987)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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