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1986 年度 実績報告書

日本列島における地球潮汐と海洋潮汐の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60302026
研究機関緯度観測所

研究代表者

細山 謙之輔  緯度観, その他, その他 (30000160)

研究分担者 佐藤 忠弘  緯度観測所, 地球物理観測研究部地象観測課, 係長 (10000176)
中川 一郎  京都大学, 理学部・地球物理学教室, 助教授 (70025279)
寺元 俊彦  東京大学, 海洋研究所, 教授 (80013556)
大江 昌嗣  緯度観測所, 地球物理観測研究部, 地象観測課長 (00088783)
キーワード潮汐 / 潮流 / 地球潮汐 / 海洋潮汐 / 海底地形効果 / 潮汐定数 / 海洋潮汐モデル / 数値実験
研究概要

昭和60年度に引き続き、4つの分担研究課題を設定し、海洋潮汐の総合精度を高める研究の推進を図った。
潮汐データの解析・評価(グループ1)に関しては、既存の地殻変動観測施設や地球潮汐観測施設で得られた資料の解析をとおして、海洋が地球潮汐に及ぼす影響について研究を行った。また、気象庁による検潮・海底圧力観測、国土地理院による験潮資料の収集を終え、資料解析を行った。
海洋潮汐に対する海底地形効果(グループ2)に関しては、東京大学海洋研究所が実施している海底圧力計による観測結果に基づき、北西太平洋における海洋潮汐の特性に関する研究発表が行われた。また、気象庁による房総半島沖の海底圧力観測の開始により、本研究に重要な観測資料が定常的に入手可能となった。
地球潮汐定数の精密決定(グループ3)に関しては、東海・南関東で実施されているボアホール傾斜計による観測資料、および、御前崎と静岡で行われている重力潮汐の連続観測資料に基づき、定数の精密決定が進められている。重力潮汐観測については、弘前および柿岡における観測が終了し、現在盛岡における観測が継続中である。一方、観測機器の改良も進めており、重力サーベイ用のラコステ重力計2台が潮汐観測用に改造され、潮汐の精密観測に供されるようになった。
日本近海の海洋潮汐モデルの研究(グループ4)に関しては、外洋における潮汐観測資料の蓄積、ならびに数値モデルの改良が進められた。汎地球モデルに含まれていない日本海の潮汐については、数値実験により、その特異性が明かにされた。外洋に面した日本の太平洋南岸域は、局所モデルにより潮汐図の精度の改良が進められている。また、独自の汎地球モデル作成についても基礎的な研究が進展した。

  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 細山謙之輔: 海洋科学. 18. 326-329 (1986)

  • [文献書誌] 大江昌嗣: 海洋科学. 18. 349-354 (1986)

  • [文献書誌] Ooe,M.: Proceedings of the 19th ISAS Lunar and Planetary Symposium. (1986)

  • [文献書誌] 岡田正実: 海洋科学. 18. 407-412 (1986)

  • [文献書誌] 田中寅夫: 海洋科学. 18. 334-338 (1986)

  • [文献書誌] 寺本俊彦: 海洋科学. 18. 396-400 (1986)

  • [文献書誌] Teramoto,T.;M.Hamatani: Proceedings of the 10th International Symposium on Earth Tides,Madrid. (1987)

  • [文献書誌] 平啓介: 海洋科学. 18. 470-475 (1986)

  • [文献書誌] 島田誠一: 海洋科学. 18. 338-342 (1986)

  • [文献書誌] 佐藤忠弘: 海洋科学. 18. 329-333 (1986)

  • [文献書誌] 力石國男: 海洋科学. 18. 447-455 (1986)

  • [文献書誌] 力石國男,萩原快次,後藤勇二: 海洋科学. 18. 26-33 (1987)

  • [文献書誌] 田村良朗: 海洋科学. 18. 343-348 (1986)

  • [文献書誌] 田村良明,大江昌嗣,高橋道夫: 海洋科学. 18. 442-447 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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