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1986 年度 実績報告書

大気中の物質とエネルギーの輸送過程に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60302028
研究機関九州大学

研究代表者

瓜生 道也  九大, 理学部, 教授 (60037215)

研究分担者 廣田 勇  京都大学, 理学部, 教授 (70025485)
浅井 富雄  東京大学, 海洋研究所, 教授 (80025288)
松野 太郎  東京大学, 理学部, 教授 (40037172)
田中 正之  東北大学, 理学部, 教授 (90004340)
菊地 勝弘  北海道大学, 理学部, 教授 (80000793)
キーワード40日振動 / レーダーエコー / 気候変化パターン / 融雪過程 / 慣性重力波 / 雲量変動 / 梅雨期中規模雲塊 / エアロゾル巨大粒子
研究概要

九大班:赤道域40日振動の大筋は、東進する局所加熱域に対する大気の線形答として解釈できることを示した。
北大班(1):レーダーエコーと地上気温の変化から、冬期季節風時のしゅう雪に伴って頻繁に下降気流が生じることを見出した。(2):エコー強度とあられの落下速度の関係を用いて上昇・下降流を推定する方法を提案した。東北大班(1):季節変化を考慮した熱収支気候モデルを用いて気候敏感度を調べ、海氷の熱遮断効果が気候変化パターンを支配する大きな要因であることを示した。(2):積雪面温度と凍結深を同時に予測するモデルをつくり、川渡での実際の融雪過程をうまく再現した。東大班(1):MVレーダーによって、対流圈・下部成層圈の乱れを観測し、大規模場のトラフに伴う水平波長灼く200kmの短周期慣性重力波を見出した。(2):GMS雲量データを用いて赤道中部太平洋域の雲量変動を調べ、10日周期の変動を見出した。
名大班(1):NOAA赤外データなどにより梅雨期中規模雲塊の分布を解析し、1985年梅雨ではメソαスケールが卓越し、1986年ではβスケールが卓越していたことを見出した。(2):エアロゾル巨大粒子と大粒子を名古屋と佐久島で採取して電子顕微鏡で観察し、名古屋では【NO_3】粒子は巨大粒子にのみそんざいし、佐久島では両方の粒子に含まれていることを見出した。京大班(1):NMC北半球データを用いて冬をS.O.Iによって二つに分類し、その差が明瞭な晩冬期には平均帯状風が中緯度に節をもつ応答をすることを見出した。(2):北半球気圧のEOF解析により、1920年と50年に気候ジャンプが起こったことを見出した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Kikuchi;Y.Asuma;O.Nakahira: Proceedings International Conference on Monsoons in the Far East (Ocean Research Institute,Univ.of Tokyo). 118-122 (1985)

  • [文献書誌] Kondo,J.;A.Kawanaka: Boundary-Layer Meteorol.37. 285-296 (1986)

  • [文献書誌] Tanaka,M.;T.Nakazawa;S.Aoki: Tellus. 39B,No.1. (1987)

  • [文献書誌] K.Adaeda;K.Ninomiya;T.Takeda: J.Meteor.Soc.Japan. 65. (1987)

  • [文献書誌] A.Ono;M.Yamato;S.Koga: Tellus. (1987)

  • [文献書誌] H.Mukougawa;I.Hirota: Journal of the meteorological society of Japan. 64. 197-211 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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