研究分担者 |
大場 史憲 宮崎大学, 工学部, 教授 (10081267)
藤井 進 神戸大学, 工学部, 教授 (00031112)
古川 勇二 東京都立大学, 工学部, 教授 (10087190)
伊東 諠 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016441)
吉田 嘉太郎 千葉大学, 工学部, 教授 (80174960)
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研究概要 |
本研究は、生産対象製品に対して望ましい生産システムの構成を設計する方法論とその処理手順を明確にするとともに、フレキシビリティ,生産性,経済性の評価法を確立させることを目的としている。本研究の研究成果をまとめると以下のようである。 1.FMSの設計概念と評価法の検討 製品形態の変化,生産量の動的な変化などに適応するFMSの設計概念について検討した。特に、多様なFMSの形態,およびFMSの構成要素を分析,整理し、それらを組み合せて最適なFMSの構成を決定する合理的な設計方法論を提案した。また、FMSの主要構成要素である加工セル,および生産対象製品のFMS適合性を評価する手法を開発した。 2.FMSの設計および運用シミュレータの基本設計ならびに開発 1.の結果に基づいて、FMSの設計ならびに運用のためのシミュレータに必要な機能を分析し、その基本構成を確立するとともに、シミュレータの開発を試みた。このシミュレータは、工作機械や搬送機械などの設備の配置情報を入力として、FMS内部におけるワークや工具,治具の移動,工作機械および搬送機械の状態変化をシミュレートできる。また、設計者や生産管理者が、容易にFMSモデルを作成できるよう、グラフィックタブレットを利用したモデリング機能も同時にそなえている。 3.将来における新規FMSの設計概念の検討 本研究を通して得られた成果に基づき、将来におけるFMSの設計概念に関する共同討議を行った。この結果、機械加工のみならず組立や検査工程をも含めたFMSの設計,運用および評価を行うためには、これらの生産工程を取り扱えるFMSシミュレータの開発が不可欠であることが明確となった。
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