研究課題/領域番号 |
60302046
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
山本 充義 埼大, 工学部, 教授 (40174817)
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研究分担者 |
山口 貢 (株)東芝, 重電技術研究所, 課長
田中 靖三 古河電工(株), 中央研究所, 課長
高久 銀夫 埼玉大学, 工学部, 助手 (60008852)
石郷岡 猛 成蹊大学, 工学部, 助教授 (30054373)
塚本 修己 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30017975)
TANAKA Yasuzo Furukawa Electric Co.Ltd. Central Research Lab. Chief
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 交流超電導線 / 超電導線の交流損失 / サブミクロンフィラメント / 交流超電導巻線 / 超電導交流電気機器 / 超電導変圧器 / 全超電導発電機 / エポキシ含浸巻線 |
研究概要 |
1.50/60Hz交流超電導線の開発 超電導交流電気機器への使用を想定、平角状超電導線の開発を行なった。超電導線は交流磁界中では損失が発生する。これを極力小さくする必要がある。サブミクロンフィラメント、Cu-Ni母材の極細多心線で、高磁界,低磁界用2種を試作した。いずれも所期の特性が得られたので、これを撚り合せて寸法0.35×2.0(mm)、Ic=220Aの平角状超電導線を開発した。 2.50/60Hz交流超電導巻線技術の確立 交流超電導線は母材が主にCu-Niであるため、これを用いて作った交流巻線の安定性は悪い。巻線の設計に当っては、線の支持,固定,冷却には特別な工夫が必要である。電気機器に広く使用される巻線は円板形(Disc)であるので、これを例にとり、前記超電導線を使い、二種の巻線を試作した。一つは従来構造で、円板セクション間にのみ冷却通路を設けた。他は2ターン間毎に冷却通路を設けたものである。50Hz交流通電試験の結果は、前者のIqは極めて低かったが、後者のそれは直流の90%に達し満足すべき結果であり、容量も4hVAで、交流巻線設計基準として有用な資料が得られた。 3.超電導交流機器の概念設計 この種研究を進めるには開発像を作る必要がある。このため、電気機器の代表機器である変圧器と発電機に対し、下記概念設計を実施した。 (a)、変圧器 1φ-60Hz-【1750^(MUA)】/3-1100/【550^(hv)】三次付 受電端用単巻変圧器 (b)、発電機 2poles-1120MVA-電機子内各有効長 1200×2000(mm) 4.モデル変圧器の試作 小形変圧器(25V-20A程度)2台を試作,巻線の巻き方,冷却特性他を調査 5.結論、本基礎研究を通じ、交流電力機器の超電導化の研究は有意義であることを確認、継続的研究を希望する。
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