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1986 年度 実績報告書

首都圏における苛酷な使用条件下にある鋼橋の安全性

研究課題

研究課題/領域番号 60302058
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 学  東大, 工学部, 教授 (00010661)

研究分担者 依田 照彦  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (70112993)
三木 千寿  東京工業大学, 工学部, 助教授 (20016645)
大町 達夫  東京工業大学, 総合理工学部, 助教授 (90126269)
藤野 陽三  東京大学, 工学部, 助教授 (20111560)
長谷川 彰夫  東京大学, 工学部, 助教授 (50024360)
キーワード鋼橋 / 安全性 / 設計法 / 限界状態 / 疲労 / 自然災害 / 防災システム
研究概要

研究第二年度として研究打合せ会を四回開き、初年度における成果をふまえて、首都圏における使用条件の極めて厳しい鋼橋に対して、その設計上の問題点、耐荷力や疲労などの限界状態の評価法、風・地震・苛酷な自動車荷重の外力評価、地震防災システム等の基礎的な検討をさらに発展させ、以下のような成果を上げた。
1)シミュレーションによる道路橋の疲労設計活荷重の検討を行った。車両の配列、重量および車間距離を確率変量として荷重列のシミュレーションを行い、生ずる曲げモーメントの変動範囲に対する統計量を疲労損傷の基準に用いることにより、設計活荷重に対する検討を行った。
2)橋梁上に複数の車両が同時載荷した場合の疲労損傷に及ぼす影響に力点をおき、シュミレーションによる疲労損傷予測を試みた。結果に基づき、設計示方書に疲労照査を取り入れることの是非、及びその方法等に関して考察を行った。
3)鋼橋の限界状態として代表的な座屈崩壊の把握と設計法の検討を行った。これまでは構造物の非線形挙動に対しては設計示方書の中で対処し、設計者には線形計算のみを課してきた。計算機の急速な普及と能力の向上、及び構造解析プログラムの信頼度の向上を鑑みて、新しい設計法の体系を模索した。座標の更新を伴わない簡便な有限変位解析に基づく設計法を検討した。
4)自然災害として特に重要な地震による被害防止を目的とした設計法の検討と防災システムの開発に必要な基礎データを収集した。過去の地震に関して、その規模、震源、観測データ、被害状況などの情報をデータベース化し、それを管理・利用するシステムの開発を試みた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤野陽三,バルティア,B.K.,三木千寿,伊藤学: 構造工学論文集. 33A. (1987)

  • [文献書誌] A.Hasegawa;H.Abo;M.Mauroof;F.Nishino: Structural Eng./Earthquake Eng.,JSCE. 3. 363 -372 (1986)

  • [文献書誌] Y.Fujino;B.K.Bhartia;M.Ito: Strusctural Eng./Earthquake Eng.,JSCE. 3. 457 -467 (1986)

  • [文献書誌] Y.Suetake;M.Hirashhima;T.Yoda: Structural Eng./Earthquake Eng.,JSCE. 3. 207 -214 (1986)

  • [文献書誌] T.Ohmachi;S.Morichi;T.Toshinawa: Structural Eng./Earthquake Eng.,JSCE. 3. 407 -415 (1986)

  • [文献書誌] 三木千寿,後藤祐司,村越潤,舘石和雄: 構造工学論文集. 32A. 597-608 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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