研究分担者 |
奥村 哲夫 愛知工業大学, 工学部, 講師 (70078913)
成田 国朝 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (90064956)
松沢 宏 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50023312)
宇野 尚雄 岐阜大学, 工学部, 教授 (70021582)
大根 義男 愛知工業大学, 工学部, 教授 (00064931)
|
研究概要 |
砂質土斜面上に載荷重をのせ、全体に水平パルス振動(矩形,三角形)を与えたときの累積変位を解析したところ、1回当りのすべり量はsinao(ωは傾角),【T^2】(Tはパルス継続時間)に比例し、静的斜面安全率に逆比例することを山口が導いた。これを小型振動台上砂盛土上の錘りのすべり、ならびに試作した振子型衝撃振動台上の可傾板上のブロックのすべりの実験で照重したところよく一致することがわかった。 砂質土上のタンクに加わる地震力により斜面やタンクが沈下する挙動を上とは別に双曲線形荷重沈下関係を仮定して理論沈下を求めたところ地震時沈下は加振力に比例し、静的支持力,地震時地盤剛性に逆比例することが示され、これにより宮城県沖地震におけるタンク群の沈下挙動を説明し得た。【C^1】=0.18t/【m^2】,【φ^1】=【19^0】,高さ9m,傾角33°の盛土が60ガルの水平加速度を受けた時の安全率をFEMとBaker法とで求めたところ前者の平均値が1.74、後者で1.53となりFEMの方が10%程高目となった。またロジットモデルでは河川堤防の災害想定を行ったところ天端巾4m以上、C/γH>0.5で破壊がいちぢるしく少なくなることがわかった。 振子振動台で砂盛土の変形は衝撃力が小さい間は法面近くのすべりが、また大きい場合は、すべりも深くなることが認められた。さらに大型振動台の定常テストでは限界加速度までの変形が小さい剛塑性的挙動を示し、すべりが起っても領域は浅く止まる、大加速度での安定勾配は疏密に関係しないこと等の実験的知見が得られた。 除荷圧密係数が載荷時と異る粘土が繰り返し載荷を受けた時の動的圧密を差分法で解析し間隙圧の維時的変化を調べた。これを現場観測値と比べたところ傾向的に説明出来ることがわかった。
|