研究分担者 |
池上 英雄 名古屋大学, プラズマ研究所, 教授 (10023699)
田中 茂利 京都大学, 理学部, 教授 (20025240)
犬竹 正明 筑波大学, 理工学系, 助教授 (90023738)
河合 良信 九州大学, 総理工, 教授 (10038565)
天岸 祥光 静岡大学, 教養部, 教授 (10042409)
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研究概要 |
研究の第2年度目にあたり、積極的活動が展開されつゝあり、多くの成果が得られている。 研究進展の把握および研究の組織的活動をはかるため、1回の小研究会(開催場所:長崎大学)と大規模な研究会(開催地:稲取保養所)を開催した。研究会においては、最近ますます重要となってきているプラズマ電位の問題を中心にして、関連する諸現象の総合的な討論を行い、今後の研究指針を得るようつとめた。プラズマ電位は、強い非線形現象として物理的に興味あることはもちろんであるが、粒子加速,粒子のエネルギー分布,プラズマ加熱,プラズマ閉じ込めと密接な関係があり、オーロラ・太陽フレアの機構解明,プロセス用プラズマの制御,核融合炉心プラズマの生成等にとって欠くべからざる課題となりつゝある。研究会では、スペースプラズマにおける電場,電場に関する基礎研究,核融合指向装置における電場,の3つのセッションを設け、電位構造に関する発表・討論を行い、最後に総合的な吟味を行った。プラズマ電位については、日-米科学技術協力のワークショップが62年1月にUCLAで開催されており、そこでの話題とも密接に関連しており、今後研究が更に進展し、興味ある結果が得られることが期待されている。 一方、電磁流体現象に関しても多くの成果が得られ、アルヴェーン共鳴,エルゴーデック層,RFPの物理等ついて興味ある実験がなされている。大型装置においても、かなり詳細な観測が行われ、サーマルバリアのパラメータ依存,径方向電場の影響,更に、トカマクプラズマのHモードの物理について、多くの知見が得られつゝある。 超大型トカマク装置が豊富なデータを提供し始めている現在、小・中型装置の機動性を生かした物理的研究がますます重要となりつゝあり、今後このような視点を強調しながら研究を進める。
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