研究分担者 |
村上 周太 九州工大業大学, 工学部, 教授 (40039102)
本多 中二 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30017420)
田中 英夫 大阪府立大学, 工学部, 教授 (20081408)
菅野 道夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016449)
繁桝 算男 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90091701)
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研究概要 |
本研究は, 実システムにおけるあいまいさの処理を容易にし, あいまいさの有効な評価法とモデリング手法の開発を目的に掲げている. 昭和62年度は最終年度であり, 過去2年間の成果を踏まえ, 研究報告・討論, シンポジウムを中心に運営された. 本年度は以下の活動を行った. 1.全体会合ではトピックスを決め, 研究発表と討論を通して実システムに対する具体的方策を検討した. 2.下部組織として研究会を運営し, 重要な問題を重点的に検討した. 3.昭和62年7月に東京で開催された国際ファジィシステム学会第2回会議(IFSA'87)で学問的な面だけでなく運営面でも協力した. 4.3年間の総マトメとして, 国内のあいまいさの処理に関する専門家多数に参加を呼びかけシンポジウムを開催した. 具体的には, 以下の成果を得ている. すなわち, 1.全体会合では, (1)真憑性の理論,(2)A Measurement Theoretic Model for Membership Fuctional Representation.(3)ファジィ関係方程式等のテーマに対して発表がなされた. 実システムでは, 説明するにとどまらず理解することが大切であるという共同認識を持つようになった. 2.下部組織の研究会に関して「ファジィ制御」と「ファジィ推論とエキスパート・システム」が積極的な活動をし, 一般から多数の参加を得て会合を開いた. 今後は, 「人間学」と「ファジィOR」の二つの研究会も含めてIFSA日本支部の下部組織として活動を継続していくことになっている. 3.IFSA'87では, 研究分担者の努力が会議を成功裡に終らせる原動力となった. ファジィ集合論を世間で認めらもらうのに役立った. 4.シンポジウムは60名近い参加があり, あいまいさの処理と応用では現在, 世界で高く評価されている研究者達によって真のあいまいさと表面的なあいさの区別に関する討論を中心に現状と将来への展望を行い3年間の総括をした.
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