研究課題/領域番号 |
60302093
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石野 栞 東大, 工学部, 教授 (70010733)
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研究分担者 |
室賀 健夫 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (60174322)
松井 秀樹 東北大学, 金研, 助教授 (50005980)
阿部 勝憲 東北大学, 金研, 助教授 (70005940)
高橋 平七郎 北海道大学, 工学部, 助教授 (80001337)
香山 晃 東京大学, 工学部, 助教授 (80092203)
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キーワード | 照射効果 / 原子炉材料 / 材料評価 / 標準化 / 組織変化 / 強度変化 / 微小試験法 / 模擬照射手法 |
研究概要 |
昨年度に引続き6つのワーキンググループを中心に作業を進めたが、幾つかの項目では複数のワーキンググループが集って検討を行い、問題点の摘出に努めた。例えば、(1)実際に照射設備を訪問し、マシーンセットアップや照射計測について詳細に検討する、(2)ラウンド・ロビン・テストを行い組織変化の定量評価の標準化の方針を示す、(3)照射損傷評価についての多種類の計算機シミュレーション手法に関し相互比較を行い、問題点を明らかにする、等である。以下に検討事項の概略を示す。項目(1)『照射損傷計算手法の評価と標準化の検討』:広範な加速粒子及び加速エネルギーについての損傷計算手法、パラメータ選定及び計算結果等の相互比較を実施し新しい問題点の指摘を行うことができた。項目(2)『加速粒子照射実験手法及び各種計測法の評価と標準化の検討』:材料照射研究に供されている国内の加速粒子を用いる実験装置についてマシーン・セットアップ、照射計測法等の調査を実施した。特に電子顕微鏡とのインターフェースを有する装置・東大の新しい二重ビーム照射設備であるHIT-Facilityについて共同で現地調査を行い検討を加えた。項目(3)『照射による組織・強度変化の定量的評価と標準化の検討』:損傷組織変化の定量的評価について総合的に調査を行い、特にスエリングの定量的計測やHVEMを用いるラウンドロビン実験により標準化への方向付けができた。強度特性の照射下での変化についても検討されワーキンググループ内での共同実験が計画され原子炉照射実験も含め実行に移された。又、各グループの分担の下で関連するASTM-STANDARDの翻訳及び検討が行われ米国でのSTANDARDの見直し作業へも意見が提示された。これらの成果は報告書にまとめられ印刷・製本された後、関連する研究者・研究部局に配布された。
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