研究分担者 |
荒川 哲郎 三重大学, 教育学部, 助教授 (50106150)
渡辺 亮 熊本大学, 工学部, 教授 (50040382)
高橋 信雄 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70132719)
星名 信昭 上越教育大学, 教育学部, 助教授 (10000275)
志村 洋 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 室長 (80106153)
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研究概要 |
視覚障害児の文字指導,聴覚障害児の文字指導,聴覚障害児の音楽指導,聴覚障害児の残存聴能の活用,聴覚障害児の視覚・触覚の利用,重複障害児の言語指導の6つの役割分担の夫々に含まれる各項目について、特殊教育における教育機器・システムの使用効果の評価実験の結果を整理して、それらの活用方法,あるいはそのための教材の選択方法などの、指導書の原稿を作成する作業に取りかかった。また、読唇を併用した音声聴取能力の検査・訓練のための教材として、音声・口形を録音・録画したビデオテープの作成についても検討した。 これらの研究経過に関連した成果は、9月の日本教育工学学会の第2回大会,10月の日本特殊教育学会の第24回大会,昭和62年1月の電子通信学会の教育技術研究会,2月の日本音響学会の音声研究会・聴覚研究会などで遂次発表されてきた。とくに、昭和61年8月に筑波大学で開催された日本科学教育学会の第10回年会では、本総合研究の前提となる特殊教育における教育機器・システムの活用の可能性について、各役割分担の項目の研究者が相互に問題点を整理して再確認することと、あわせて、普通教育において教育機器・システムの活用の研究にたずさわっている研究者にも、特殊教育の教育現場での現状を理解してもらう機会を設けることを目的として、本総合研究と関連して提案された一般シンポジウム『特殊教育における教育機器・システムの活用』が取りあげられ、以下のような材料を提供して、潜在する共通の問題点を討論した。志村 洋:弱視児の読書とその補助機器の活用,小田浩一:盲教育における電子機器の活用,大沼直紀:難聴児の音声聴取のための補聴器の評価」,福田友美子:発声発語障害の評価と訓練,高橋信雄:聴能訓練・言語指導におけるマイクロコンピュータの利用,渡辺 亮:言語情報伝達のための多種感覚の利用方式。
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