研究課題/領域番号 |
60303003
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
廣田 榮治 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (30011464)
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研究分担者 |
斎藤 修二 名古屋大学, 理学部宇宙理学教室, 教授 (30106158)
田中 武彦 九州大学, 理学部化学教室, 教授 (00011586)
朽津 耕三 東京大学, 理学部化学教室, 教授 (30011456)
伊藤 光男 東北大学, 理学部化学教室, 教授 (20013469)
馬場 宏明 北海道大学, 応用電気研究所, 名誉教授 (90001669)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1987
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キーワード | 電子励起状態 / 光・光二重共鳴 / MODR / クラスター / 短寿命分子 / 分子イオン / フリーラジカル / 星間分子 / supersonic molecular beam / metastable state |
研究概要 |
(1)電子励起状態の分子の生成と構造、(2)分子間衝突反応によって生成する中間体の構造と動的挙動、(3)不安定分子、フリ-ラジカル、分子イオンの生成と構造、(4)星間空間および地球大気中の分子の生成と構造の千課題を設定し研究を進めた。(1)でとりあげた電子励起状態には多くの興味ある問題が残されているが、ここではテトラフロルベンゼン、スチルベン等における大振幅運動を明らかにしたこと、光・光二重共鳴法によりNO_2の複雑なエネルギ-準位を解明したこと、光・マイクロ波二重共鳴法(MODR)を用いて 〓〓 状態の構造、アミン類の分解生成物、H_2Cl^+HBR^+、H_3S^+、FHF^-などのイオンがあげられる。凝縮相でも適当な低温マトリックスを用いることによりいくつかのラジカルイオンを生成し、ESRや電子スペクトルの観測からそれらの構造について知見をえた。また重要なラジカルであるCH_3Oの超微細構造が気相と低温マトリックスで測定され、比較検討された。(4)ではC_6Hが星間空間ではじめて検出され、ついでCCS,CCCSが実験室で先ず発見され、そのスペクトルから従来Ulineとして未同定のまま残されていた星間分子スペクトルのうちの顕著なものが大部分同定された。さらにCH_2CNも実験室で見出され、星間空間にも存在することが確認された。この他CP,CH_2Nも実験室で検出されており、星間空間での発見が期待されている。参加した20研究グル-プ間の意見、情報交換はきわめて有効であった。
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